『図書館戦争』作者・有川浩先生が「読書感想文とファンレター課題の強制」を廃止するよう教育現場に訴え!子供の読書嫌いを加速させるだけ

■『図書館戦争』『フリーター、家を買う。』などの小説家・有川浩さんツイッターより

読書感想文廃止論、加えて(※追記あり)|有川浩と覚しき人の『読書は未来だ!』

宿題で読書感想文を強制するのは子供さんの読書嫌いを加速させるだけだからやめてほしい、ということを今までも再々発信してきました(教育関係の方に会ったら必ず言います)

それに加えて、もう一つ勘弁してほしいこと。
ここ数年、一体どこの学校から流行ったことか存じませんが、
「学校の授業で作家に手紙を書く」
という課題が幅を利かせているようです。
最近は「手紙を書く」という文化が廃れているため、学校で手紙の書き方を教える課題として教育現場で好まれているとか。
どうか、これもやめていただきたい。

宛名を「有川造」、「有川告」etc.間違える程度にしか私に興味のない子供さんの「上手に書いた作文」を大量に送りつけられても、正直言って困惑するばかりです。

宿題としての強制力のある読書感想文が子供さんの読書嫌いを助長するのと同じように、さして興味のない作家に強制的に手紙を書かされるということも、読書に忌避感を抱かせかねないものだと思います。
本当に手紙を書きたい子供さんは、授業で課題として強制されなくても、ご自分で手紙を出してきます。
そして、「自分で本当に書きたくて書いた手紙」と「学校で授業として書かされた手紙」では文面から感じられる思いの密度がまったく違います。

中略

読むのが苦痛だから送ってくるなということを言っているのではありません。
人生に一度しかない、「初めてのファンレターを書く機会」を、学校の授業で強制的に消費させないでほしいのです。

本当に書きたくて書かれたファンレターは、
「この手紙を書くのにいかに勇気が要ったか」
「先生のご迷惑ではないかとドキドキした」
「でも感想を伝えたいんです」
という瑞々しい思いが懸命に綴られています。
それは、子供も大人も変わりません。
非常に達筆な、年配の方でさえ、「ファンレターを書くのは生まれて初めてです、乱文恥ずかしいですがどうしても思いを伝えたかったので」など、はにかみながら手紙を書いてこられます。
大人でさえ「好きな作家に初めて手紙を書く」というイベントは、特別なことなのです。
その人の人生において、一つの思い出になることなのです。
それは、決して学校の授業で強制的に奪われていい機会ではありません。

中略

手紙を書く文化を子供さんに継承したいのなら、まず身近な方に大切に思いを綴ることを教えてください。
「作家というレアな人種」に手紙を出したからといって、手紙の価値が上がるわけではないのです。
また、目上の人に手紙を書くということを教えたいのなら、それこそ学校の校長先生などに宛てるべきだと思います。

校長先生は当然、学校の子供さんの教育に携わる義務があるのですから。
課題として子供さんに手紙を書かせるのなら、子供さんが手紙を出した結果を、返事やリアクションが窺えるわけでもない遠くの作家に丸投げするのは、無責任というものではないでしょうか。
少なくとも私は、子供さんから「初めてのファンレターの機会」を強制的に奪う教育に協力したくはありません。
教育関係者の皆さまにおかれましては、何とぞご理解ください。

読書感想文については、
・選択制にしてほしい
・感想に合格、不合格等の「評価」をしないでほしい
・全員強制参加なら「『かわいそうなぞう』ぞうがかわいそうだった」の一文であっても否定しないでほしい

という意見です。
素直な感想を採点されるのは苦痛なことですし、作文が苦手なお子さんにとっては「ぞうがかわいそうだった」の一文であっても絞り出した一文だからです。
文章力を養うため、ということであれば、普通に作文で養っていただければと思います。

・読書感想文の強制をやめてくれ(自由選択にしてほしい)
・ファンレターを授業で書かせるのをやめてほしい
どちらも「子供が本を好きになる未来を圧迫しないでくれ」「出版の未来を圧迫しないでくれ」ということです。
教育を盾に他業界を圧迫しないでほしいのです。
読書人口が減ることで圧迫される業界の一当事者としての意見です。

以下、全文を読む

<この記事への反応>

作家や作品を教材としか見ていない、学校の傲慢さが透けて見える。

「課題としてのファンレター」とか地獄感しか無い

「尊敬してる人への手紙」という授業なら確かにあったけど
あくまで想定で書いただけで本当には送らなかったぞ
ガチで課題を送りつけるとか迷惑以外の何物でもない
「作家の読者嫌い」も加速させるわ

もし学校名が分かるのであれば、直接抗議文を送ったほうが良いです。

「初めてのファンレターは、本当に好きな作家に、
手紙を出さずにはいられないほどの思いが溢れたときにこそ
書かれるべきものだと思います。」
本当にそれ。
好きな漫画家に拙いながらも背伸びしたファンレターを送って年賀状もらったのは
一生の思い出。


子供向けから幅広く書いてる現役作家、それも『図書館戦争』作者さんが言うから
より説得力があって頷けるなあ
ていうか、強制ファンレターとかそんなはた迷惑な授業あるんかい
やる夫 真面目 手合わせ

「読書感想文」って冷静に考えれば意味わからん課題だよなあ
学校側は読書に触れさせる目的でやってるんだろうけど
興味もない課題図書を読んで、ダラダラ優等生然とした感想要求されても
まーそりゃ読書そのものは逆に嫌いになるだろうな
やらない夫 腕組み 汗

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